eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は買いなのか。

2021年7月12日月曜日

投資

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投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019・2020と2年連続で堂々の第1位に輝いたことで注目されているeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ですがこれは買いなのかどうか。特徴も含めてお話していきます。
投資は少なからずリスク(ここでいうリスクは元本割れ)があります。この記事の内容を実践し、万が一損をしたとしても一切の責任を負いません。

このタイトルを見てこの記事を読まれている場合、全世界投資にするか米国集中投資にするか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そのあたりもあくまで私の考えですが書いていくので是非最後までお付き合いください。

最初に結論から。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は買いです。
ここまでデメリットが少なく、安定して(何も考えず)資産を増やせる同業者泣かせのファンドもなかなかないのではないでしょうか。
長期投資では「分散投資」が鉄板であり、教科書的な投資方法です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すもので3000銘柄ほどに一気に投資してくれます。世界中の株をこのファンド一つで買えるわけです。
わかりやすく大きく分けると次の3つの対象に投資・運用を行っています。
  • 先進国株式:外国株式インデックスマザーファンド
  • 日本株式:日本株式インデックスマザーファンド
  • 新興国株式:新興国株式インデックスマザーファンド

コスト面

長期投資にあたり最も重要ともいえるコスト面も優秀で、信託報酬は年率で税抜0.104%と超格安。
しかも常に同種ファンドの最低水準コストを目指し続ける方針なので、将来安いファンドが他社から現れても値下げをしてくれる安心感があります。
更に、純資産残高の拡大に応じて信託報酬を引き下げる「受益者還元型信託報酬制度」も導入しています。
個人投資家ファーストともいえる非常に良いファンドです。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はこれだけで世界全体にプロが定めた比率で、さらに業界最低水準のコストで運用できてしまう優秀なファンドでFund of the Yearに選ばれるのも当然だなと感じます。
例えば積み立てNISAなどの枠は全てこれで運用してもいいんじゃないかなと感じてしまうほど魅力的です。

資産形成について勉強されている方は「え!?株式100%でポートフォリオを組むのはやばくない!?債権とかREITは!?」となるかもですが、これは結局リスク許容度の問題だと考えており、私個人の感想としては債権を買うなら現金貯蓄でもいいんじゃないか?というところです。もちろんリターンが全く違うのですが。
結局ポートフォリオは自分が一番心地よいポイントを探す旅みたいなもので長期投資において最後に勝つのは岩のように動かなかった仙人みたいな人です。長期投資ですからね。

S&P500と分散投資

さてここで、S&P500に連動をめざす投資信託はどうなの?という話をしていきます。
もちろんeMAXIS Slimシリーズにも該当するファンドは存在し、eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500)が正にそうです。
「S&P500ってバフェット氏おすすめなんでしょ?それでいいんじゃないの?」という方も数多く、YouTubeなんかで投資話をしているアカウントでもたびたび話題になっていますよね。ある意味最も有名でだれでも知っている株価指数の1つかなと思います。

唯一のネックは米集中投資です。そのリスクさえ許容可能なら問題ないと思います。
で終わらせると???となる人もいそうなので掘り下げます。

例えば、一社(以下A社)の株だけを集中して購入するとします。
このA社の株を1,000万までこつこつ積み立てを行っていたところ、突然A社が倒産、1,000万の株は紙切れに。
しかし2社に投資をしていたらどうでしょう。
A社に500万、B社に500万。A社が仮に倒産してもB社の500万が残りますよね?
これを大きな視野で見たのが先ほどの話題、米集中投資では米経済が低迷した際に受けるダメージが大きくなりますが、全世界投資にすればダメージが文字通り分散されます。
更にアメリカ以外の国の成長時にはそのリターンも期待でき、今後アメリカ以外の覇権国家が誕生した際もそのまま放置でOK。
と。そんな感じです。
もちろん近年リターンで見ればS&P500が良いので、あとは個々人のリスク許容度と今後も米国が覇権を握り成長を続けると信じられるかどうかです。
私は米の成長を信じてはいますが、暗黒時代があったのも事実。
株の世界は大きな波の繰り返しなので必ずまた暗黒時代は来るでしょう。それが明日なのか100年後なのかはわかりませんが、わからないからこその分散投資、ということですね。
逆に言えば米国を信じ続けることができる方はS&P500で問題ないでしょう。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のデメリットは?

株式100%のファンドなので、値動きがデカいこと。
何度も話していますがリスク許容度の問題です。
もし1000万が500万に半減して、その後も毎日毎日10万ずつマイナスを出す・・・。そんな状況になっても無敵のメンタルで損切りしないか。飛び込まないか。そういう話です。
これも二度目ですが、結局長期投資は仙人のような人間が勝ちます。
仮に一年間マイナスでもいいじゃないですか。最終的にプラスになって10年後、20年後、30年後、40年後の自分が気持ちよくなれるんですからここはぐっとこらえましょう。その類のメンタルが必要です。

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございます。
さて、こんな感じでざっくりeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が割とイケイケのファンドだとご理解いただけたでしょうか。これ以外にも良質なファンドはありますが、分散投資をしたく、コストは下げてある程度のリターンが欲しい!リバランスもしたくない!というわがままをかなえてくれるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のようなファンドはなかなか無いものです。
今回は割愛しましたが過去の実績から鑑みても、やはり優秀でおすすめのファンドの一つです。
そんな感じで今回はここまで。

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