劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」 Ⅱ.lost butterflyの感想【ネタバレあり】

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」 Ⅱ.lost butterflyを公開初日の2019/01/12に見てきました。
ネタバレありの感想を書いていこうと思いますのでまだ見ていない方はこの先は絶対に見ないでください。


今回はかなりきつい作品に仕上がっていましたね・・・。
皆さん劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」Ⅰ.presage flowerは勿論視聴済みかとは思いますが、その時の日常の表現、桜を純白として表現していたワンシーンワンシーンが、上からめちゃくちゃに塗りつぶされるかのようなドス黒い、圧倒的なまでの密度、質量を誇る作画、雰囲気、声優の演技。

映画は前回の続きなので勿論既にセイバーは黒化、それでも夢の中で士郎が彼女を求める様子が描かれます。正直この時点できつい、開始数分で映画に引き込まれる感覚を味わえる。完全にⅠ.presage flower視聴直後のメンタルに戻されたかのような感覚に陥りました。

そして現れる黒い影。登場と同時に消えるBGM、これはホラー映画なのか・・・?
そして恐怖を感じつつも作画の美しさにうっとりしてしまう頭がバグったかのような映像美を叩き込まれます。

この他のシーンももちろんすべてがすべて最高峰の出来だったのですが、この黒い影を表す演出は恐ろしいまでの力強さと儚さを感じさせますね。

今作は間桐慎二が最も間桐慎二として描かれている作品でもありました。士郎への歪んだ友情。桜への歪んだ愛情。そんな間桐慎二の本質が事細かに表されていたと思います。
このあたりは神谷浩史さんもおっしゃっていましたね。涙を流しながら桜を襲うシーン、しんどかったです・・・。
そして今回は最後の最後の押してはいけないボタン、ラストピースの枠割を見事果たして退場します。

二週目来場者特典パワー・ゲームとしても表される黒化セイバーvsバーサーカー戦もとんでもない。
バーサーカーの狂ったような戦闘力とそれをたやすく受け流すセイバーの魔力放出。
十二の試練を持つバーサーカーをセイバーが殺し殺し殺し尽くす、セイバー自体がもともと強いのもそうですが、魔力供給源がアレですからね・・・。
最後の最後までイリヤを守ろうとしたバーサーカーではありましたが、敗退。
この戦いが今作Ⅱ.lost butterflyにおいて「セイバーの強さを視聴者に認識させる」という目的を果たしていますね。
そしてこの戦いの終わり、イリヤを守るという想いを強く刻みつけたまま影に飲み込まれるバーサーカー。

黒い影が膨らみ、破裂するシーン、原作をプレイしていた人ならあの地の文が頭をよぎったことでしょう。
間抜けなことに、それが水風船のようだと思ってしまった。
黒い影から士郎や凛、イリヤを守るため熾天覆う七つの円環を展開するアーチャー。この時士郎の目に熾天覆う七つの円環が焼き付けられる演出もにくいですね。ここはアニメオリジナル。
そして腕を飛ばされる士郎。士郎に自分の腕を託すアーチャー、撤退時に凛に見せる「士郎みたいな笑顔」がきつい。

「私、■■じゃないんですよ」
やめてくれ。そんな悲しい顔で言わんでくれ。映画館で声が出そうになったHF屈指の名シーン。やってくれたな監督。最高だあんた。ここは多くは語れないし語ってはいけないと思う。てか桜の濡れ場も映像化ってあなた・・・。みたいな。
とにかくHFといえばこのシーン!というのがこのⅡ.lost butterflyにはみっちり詰まっています。

桜のドリームワールドもすごかった。原作をやってると「あぁそうだよなこうだよなわかるわかるわかるけどよぉ!!」って気持ちを抑えらませんし、やってない人が見てもあの夢から覚めたときの現実とのギャップに悶絶。ヤンキーくん可愛そう・・・。

そして現れる英雄王。
この時の彼は「慢心してたから簡単に負けた」とかよくネットで言われてますが、ただの人間相手に宝具を使い、体を切り刻んだ後に首を撥ねてるんですよね。慢心というより、これで死ななきゃ嘘だって感じだったのかと。えっ?千里眼だの乖離剣だの使ってない時点で慢心?それはそう。慢心せずして何が王か。

さて、最終章のⅢ.spring songですが、spring songか。うん、ぴったりだ・・・。
どのエンディングを迎えるのかはわかりません、わかるのはきっと次も、今抱いている期待を大幅に超えてくるんだろうなという確信。スタッフ、頑張って。でも死なないでくださいね・・・。

それでは、みんなで2020年春も公開を待ちましょう。

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