Nexus PlayerにCyanogenMod 12.1を導入してみた

2015年4月29日水曜日

Android

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Nexus Player向けにCyanogenMod 12.1(CM12.1)の公式配信が開始されたので、早速導入してみました。

CyanogenModを導入するには、Nexus Playerのブートローダがアンロックされていることが前提になります。アンロックをまだ行っていない方は行ってから進めてください。


カスタムリカバリーの導入

CM Recovery for Nexus Player (fugu) / xda-developers」から「fugu_cm_recovery_*.img」をダウンロードしてきてください。そうしたらブートローダからfastbootで書き込みます。ブートローダに入るには「adb reboot fastboot」を使用するか、一度プラグを抜いて電源を落とし、本体裏側のBluetoothペアリングボタンを押しながら電源を投入してください。
本体裏側のBluetoothペアリングボタン
ブートローダ
ブートローダが起動出来ましたら、fastbootで書き込んでください。
fastboot flash recovery fugu_cm_recovery_*.img
書き込みが終了したら、選択が「NORMAL BOOT」になっているのを確認し、再起動するためにペアリングボタンを長押ししてください。「NORMAL BOOT」以外になっていたら「NORMAL BOOT」の表示に変わるまでペアリングボタンを繰り返し短めに押してください。そうしたらペアリングボタンを長押ししてください。

gappsの準備

gappsは一般的なAndroidスマートフォン/タブレット向けの物ではなく、専用の物が必要です。
Official CM-12.1 for Nexus Player (fugu) / xda-developers」から「gapps-lpmr1-x86-leanback-*-signed.zip」または「gapps-lp-x86-*-signed.zip」をダウンロードしてきてください。
leanbackと付いている方は元々AndroidTVに含まれているリモコンで操作できるアプリのみが含まれていて、無印の方は一般的なAndroidタブレットに入っているようなGoogle+、Gmail、ハングアウトのアプリが含まれます。ただし、初回セットアップとアプリの操作自体にUSB接続のマウスが必要になってくるようなので、強い希望がなければleanbackの方が良いかと思います。


CM12.1の準備

CyanogenMod Downloads」から最新の「cm-12.1-*-NIGHTLY-fugu.zip」をダウンロードしてきてください。

gappsとCM12.1の転送

gappsとCM12.1のzipをNexus Playerの内部ストレージに転送しますが、Nexus Playerは一般的なAndroid端末と違ってパソコンと接続しても内部ストレージの中が参照できません。
そのため、ADBを使って転送することになります。ADBを使用するためにUSBデバッグをONにする必要がありますので、「Nexus Playerの開発者向けオプションを表示させてUSBデバッグをオンにする方法。 / AndroidLover」を参考に行ってください。

USBデバッグをONにできたらgappsとCM12.1のzipファイルを転送してください。
adb push C:\中略/ファイル名.zip /sdcard/ファイル名.zip
例: adb push C:\Users\black\Desktop\cm-12.1-20150426-NIGHTLY-fugu.zip /sdcard/cm-12.1-20150426-NIGHTLY-fugu.zip

gappsとCM12.1の導入

まずリカバリーモードに入ってください。リカバリーモードに入るには「adb reboot recovery」を使用するか、一度プラグを抜いて電源を落とし、本体裏側のBluetoothペアリングボタンを押しながら電源を投入してください。「NORMAL BOOT」と表示されている部分が「RECOVERY MODE」に変わるまでペアリングボタンを繰り返し短めに押してください。
「RECOVERY MODE」表示
そうしたらリカバリーモードで再起動するためにペアリングボタンを長押ししてください。
リカバリーモード
正常にリカバリーモードに入るとこのような画面が表示されます。
リカバリーモードの操作は、ペアリングボタンを1回押すと選択が移動し、長押しすると決定になっています。この操作でリモコンが使用できません。

まずデータを消去するために「Wipe data/factory reset」を選択してください。当然データはすべて消えますので、必要なデータについてはバックアップを取ってから行うようにしてください。
次に「Apply update」→「Choose from internal storage」→「0/」と進んでください。
ここに転送したgappsとCM12.1のzipがあるはずですので、まずはCM12.1を選択してください。
選択すると書き込みが自動的に始まり、完了すると最初の画面に戻るので、同様にgappsも書き込んでください。2つとも終わったら「Reboot system now」で再起動してください。
これで導入が完了しました。

レビュー

まず、Google音声入力が使えないという既知のバグがありました。スクリーンキーボードでの入力が大変なNexus Playerではかなり致命的な問題です。また、Playストアからインストールできるアプリについては純正同様にNexus Player対応のものしかインストールできません。
これだけではCyanogenModを導入するメリットがないようですが、CyanogenModにプリインストールされているブラウザ、Trebuchet(ホームアプリ)、CMファイルマネージャー(ファイラー)、AudioFX(イコライザー)についてはNexus Playerでも利用することができます。
ブラウザ
といっても、まだリリースされたばかりということもあり、ほとんどの機能がマウス無しでは実用的ではないといった感じなので、導入を検討されている方はもう少し様子を見たほうが良いと思います。

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